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小石神社
【こいしじんじゃ】


前橋市敷島町にある神社。祭神は須佐能男命。創建年代は未詳。もとは八坂神社と称したが,明治40年に近郊の琴平宮と自山神社を合祀して小石神社と改称した。その社名は,この神社に神石といわれる赤石が秘蔵されていることによる。日本武尊が東征の折に北橘村にある橘山の頂上で,この石に腰をかけて休息し橘姫に思いをはせ「恋し石」が小石となったという。その後,この石は疫病除の神徳があるといわれ,悪病が流行した集落を転々としていたが,嘉永年間に実相寺の永井信孝が,この神社に祀った。また大酉神社とも呼ばれ,「お酉さま」として市民に崇拝され,師走の一の酉,二の酉の祭礼日になると神社周辺の道路には縁起ものを商う店が立ちにぎわった。もと前橋市千代田町にあったが,昭和46年に現在地に新築移転した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045334