100辞書・辞典一括検索

JLogos

13

下大類
【しもおおるい】


旧国名:上野

井野川下流右岸に位置する。北に白川,東北に井野川,南に粕川が流れる。土地は北方の井野川・白川沿いを除き平坦。地名の由来については,「群馬郡誌」に「平治年間大類五郎左衛門行儀其の子太郎秀行二郎行定等(武蔵七党のうち児玉党の一族)ありて,此処に住居せりと伝へらる。大類の名称は蓋し是に起因せしならん」とあるが,定かではない。地内には富士塚・天神の円墳2基(上毛古墳綜覧),井野川右岸の段丘に古墳時代集落跡,高崎流通センター地内に4世紀末の竪穴住居跡と平安期の集落跡(井戸跡・銅鏡出土),鎌倉期の板碑2・南北朝期の板碑1,長尾氏関連の諏訪堰と長野堰を外堀とする城砦(寄居)がある(大類村史)。諏訪社が富士塚と田中前にある。ともに健御名方命を祀る。富士塚の諏訪社には永禄年間に祠官萩原重行筆記の社伝がある。「上野国神名帳」の従三位諏訪御若子明神にあてている。熊野社は伊弉册尊を祭神とするが詳伝はない(郡村誌)。
下大類村(近世)】 江戸初期~明治22年の村名。
下大類(近代)】 ①明治22年~昭和31年の大類村の大字名。
下大類町(近代)】 ①昭和31~32年の高崎市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045649