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宿大類
【しゅくおおるい】


旧国名:上野

榛名(はるな)野山南東麓を東流する井野川下流右岸に位置する。西から東へ緩やかに傾斜するがほぼ平坦で,北縁に井野川の流れが,南縁に縁摩堀が東流する。地名の大類は,平安期末の平治の乱にその名が見える秩父氏の一族大類氏に由来するといわれるが(大類村誌),宿大類の地名については不詳。字内宮には弥生中~後期の遺物包蔵地が,字内宮・塚越には権現塚古墳・塚ノ越古墳が存在することなどから,古くから井野川の氾濫原を利用した水田が営まれていたと推定される(県遺跡台帳・上毛古墳綜覧)。地内関治作家屋敷地には正応5年12月25日の年紀を有する板碑があり,高さ136cm・幅36cm,「光明遍照十方世界」「念仏衆生摂取不捨」と記される(上毛金石文年表)。地内西方の熊野神社東側は大類城跡で,方370m,列郭式構造をもち,戦国期に箕輪城長野氏旗下の大類伊勢守の居城であった(群馬県古城塁址の研究上)。
宿大類村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
宿大類(近代)】 明治22年~昭和31年の大類村の大字名。
宿大類町(近代)】 昭和31年~現在の高崎市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045767