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白滝神社
【しらたきじんじゃ】


桐生市川内町5丁目にある神社。祭神は天八千々姫命。当地に「山田白滝」という桐生織物発祥伝説がある。昔山田郡仁田山(現桐生市川内町)生まれの男が宮仕えをして女官の白滝姫と恋仲となり,彼は姫を連れて故郷に帰り,姫がこの地に機織りと養蚕を伝えたという。永久年間にその業の精巧ならんことを願い,八千々姫に祈って社殿を造営したと伝える。姫の死後,里人は姫を機の神として祀った。仁田山紬は桐生絹織物の代名詞として,室町期から知られており,この頃すでに機神様として信仰されていたと思われる。もと機神天神と称したが,明治期に白滝神社と改称した。境内の神体石といわれる大岩は,七夕の日に天から落ちた星といい,村人は織女神の降臨と信じて機神として祀っている。かつては七夕の前夜から近郊の女性たちの参詣でにぎわい,現在も機業者や養蚕農家の信仰が篤く,商売繁昌の霊験ある神として信仰され,市無形文化財の神楽が奉納される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045821