神明宮
【しんめいぐう】

前橋市千代田町１丁目にある神社。祭神は大日孁命。社伝によると，この地は古くから神明山と呼ばれ，伊勢大神宮が奉祀されていたが，文明10年に太田道灌が上杉顕定と足利成氏との和議を成立させ，その帰途この地に宮殿を建て鎮護神としたという。境内に稲荷神社・菅原神社・厳島神社などがあり，近世は稲荷神社が中心に信仰された。また前橋城の艮の方角に当たるので鬼門除けとして城主は代々崇拝した。明治中期に神宮教院が設けられ，伊勢神宮の崇拝はもとより，神道の高揚，庶民教化，神宮大麻の頒布授与の中心となった。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7045873