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水道山公園
【すいどうやまこうえん】


桐生市宮本町2丁目にある市営公園。面積約4万m(^2)。市街地西部に舌状に延びる足尾山地の南端,雷電山(217m)の一帯を占め,その南西麓に市上水道の配水池があるために別名水道山と呼ばれることから,この名称がつけられた。市街地より100mほど高いので,市街の全景を眺望することができる。園内には約500本の桜と1万本に近いツツジが植えられている。自然林にも恵まれ,地形上からも市民のハイキングコースとして親しまれている。ここから北方に連なる吾妻山(481m)や鳴神山(980m)方面に通じる市民ハイキングコースが開かれている。この雷電山に上水道関係の施設ができたのは昭和7年のことで,約2km南方の浄水場で渡良瀬川の水を浄化して,この山にポンプアップし,水圧を加えて市内各地に配水するものである。そのために配水池周辺の環境保全を図る必要もあって,周辺部を公園化し,さらに公園を含む約46haの地域は水道山風致地区に指定されている。山頂付近には上水道貯水槽をはじめ,管理事務所・忠霊塔などが備えられている。また,北方に隣接して吾妻公園がある。吾妻公園は吾妻山南麓の谷間に広がる約6.5万m(^2)の敷地に,数多くのチューリップやツツジ・ハナショウブなどが栽培されているので,別名花の公園と呼ばれるほどである。毎年4月中~下旬にはチューリップ祭り,6月中~下旬には花菖蒲祭りが開かれる。園内には温室や小鳥舎も設けられている。昭和26年に公園がつくられ,同28年に市民からの公募により命名された。水道山一帯には野鳥も多く生息し,バードウオッチングや森林浴なども楽しむことができる。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045878