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烏子稲荷神社
【すないごいなりじんじゃ】


高崎市上小塙町にある神社。祭神は宇迦御魂命・大日孁尊・素盞嗚命・菅原道真。延暦2年に藤原金善が京都藤森神社の稲荷神の分霊を勧請したと伝える。社殿は円墳の上に建てられており,円墳の石室は露呈し,これは京都の本社へ通じていると信じられている。古墳の北側には東山道と伝える道が通っている。丙午の年に神体の開帳が行われ,天長3年以来20回開帳されている。永禄11年5月11日に武田信玄は小鼻和郷内で神領56貫文を寄進し,武田氏の武運長久を祈らせ(山田文書/県史資料編7),天正10年正月20日には神領6貫500文を寄進した(同前)。拝殿はその後改築され,神楽殿は明治期に再建された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7045897