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高崎公園
【たかさきこうえん】


高崎市宮元町にある公園。高崎城址の南側に隣接する。面積2・7ha。元和5年高崎藩主安藤重信が建立した良導寺の庭園が現公園の前身。明治6年太政官布告第16号により公開されたが,昭和30年3月建設省告示第570号をもって高崎都市計画第2号公園に決定され,現在に至っている。種別は近隣公園。戦前は烏川と接していた公園で,崖によって上下に分かれ,梅や桜の名所であった。崖下は国道建設のため潰池となったので,昔日の面影はないが,国道17号を眼下に対岸の観音山丘陵を望むこの景観は,古来高崎八景と呼ばれている。園内には樹齢350年ともいわれるハクモクレンの古木がある。樹幹は根元近くで4本の支幹に分かれ,周囲約4m。樹冠は東西13m・南北14m,樹高約14m。樹成は今なお盛んで,桜に先がけて純白な大きな花をいっぱいつけ,市民の目を楽しませる。昭和27年11月県天然記念物。樹下に高崎出身の歌人吉野秀雄の「白木蓮の花の千万青空に白さ刻みてしずもりにけり」と詠んだ歌碑がある。また園内には小動物園があり,ツキノワグマのほか小動物が飼われている。公園の南に接して,源頼政を祀った頼政神社がある。境内には昭和36年,内村鑑三生誕百年を記念して建てられた詩碑がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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