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常将神社
【つねまさじんじゃ】


北群馬郡榛東村山子田にある神社。祭神は上総介千葉常将・宇迦之御魂命ほか8柱。船尾山縁起によると,常将には子供がなく船尾山等覚院柳沢寺観世音に祈願し成就の上は堂宇を改築することを誓い,相満若(相馬若)を授かった。しかしこれをねたんだ船尾山中の天狗はその子をさらってしまったので,常将は天狗や僧兵と戦ったが敗れ自害した。その地を人々は自害沢と呼んでいる。その後,妻が夫の遺志を継ぎ改築を果したので,その功徳により常将大明神と崇められ,船尾山の鎮守として祀られたが,元禄年間に村民は現在地に社殿を造営し総鎮守としたという。この社の裏手に榛名山の一小峰があり,そこに祠がある。さらにその延長上の吾妻山を経て相馬岳があり,当社は相馬岳信仰の里宮として創建され信仰されてきたのであろう。享保17年に正一位常将宮の宣旨を受け,天保15年に拝殿を再建した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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