100辞書・辞典一括検索

JLogos

11

砥石神社
【といしじんじゃ】


沼田市上川田町にある神社。祭神は倭建命ほか12柱。神社の縁起によると日本武尊が東征の帰路に当地に立ち寄り,大風雨で中原川が氾濫したため数日間滞在した。この間に天之叢雲剣に錆が生じ,これを磨いたと伝える砥石を神体とし,日本武尊を守護神として祀り文明2年に創建したという。沼田氏の一族発智図書が田地および森を寄進した。天正10年10月沼田城代矢沢頼綱は敵を破り首300余を沼須の原にかけ置き,砥石明神の社前でくつわを並べた(加沢記/県史料集3)。慶長17年に社殿を焼失したが,寛永5年に再建。境内には信州高遠石工の傑作,七重の石塔がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046248