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土師神社
【どしじんじゃ】


藤岡市本郷にある神社。祭神は野見宿禰命。通称は土師様。創建年代は不詳であるが,垂仁天皇の頃,野見宿禰は埴輪を墓域に埋めて殉死の禁を進言した結果,埴輪造りの土師部(はじべ)を都から招来して,この地域で埴輪を焼いたと伝え,ここに居住した土師部が職業上の祖神野見宿禰命を祀り土師神社を創建したと考えられる。「上野国神名帳」(総社神社蔵/県史資料編6)の緑野(みとの)郡に正五位土師明神と見える。境内から連なる段丘崖にある埴輪窯跡(本郷埴輪窯跡)は国史跡。また,野見宿禰は相撲の元祖とされていることから,参道の右の広場に「相撲の辻」の土壇があり,古くより日本三辻の1とされ,出世力士はこの辻で披露相撲を行い,また勧進相撲も行われた。拝殿には多くの知名力士の相撲額が奉納されている。例祭の3月19日には太々神楽が,10月19日には獅子舞が奉納される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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