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長岡
【ながおか】


旧国名:上野

古くは石塩郷と呼ばれた。地内の大半は八王子丘陵に位置し,南西部は大間々扇状地の東端にかかる。中央部を岡登用水が通る。山際は溜池利用のヤト田がある。「上毛古墳綜覧」によれば46基の古墳が記録されているが,大正2年東武鉄道桐生線の敷設に際し,多くの古墳が失われた。塚のつく小字が多く,群集墳のあったことがわかる。貞和5年をはじめ鎌倉期・南北朝期の年紀を有する板碑が散在する。字天神山に鎮座する菅原神社は,「上野国神名帳」所載の従五位宿穴伏明神であると伝える。新田一族長岡氏・石原氏の崇敬が篤かった。当地は京都に関係の深い地名伝説がいくつか残っている。入長岡周辺は京都と同じ地形と称し,天満宮を祀り,加茂川が流れ,天王山を東山とも呼んでいる。
長岡郷(中世)】 室町期~戦国期に見える郷名。
長岡村(近世)】 江戸期の村名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046348