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二之宮赤城神社
【にのみやあかぎじんじゃ】


前橋市二之宮町にある神社。旧郷社。祭神は大己貴命・豊城入彦命ほか23柱。社伝では垂仁天皇の代に創建されたといい,「前橋風土記」は源頼朝の創建とする。二之宮の地名は上野(こうずけ)国二宮の意味で,11世紀頃から国内の著名神社に一宮・二宮などの社格の制が行われ,この頃から中世にかけては,ここが赤城信仰の中心となっていたと考えられる。境内には鎌倉期のものと推定される塔跡や南北朝期のものと思われる多宝塔(赤城塔)がある。文明18年6月26日には木造三重塔が建立された(慈照院五輪塔銘文/県史資料編7)。その後,歴代の大胡城主の崇敬を受け,牧野康成は武運長久を祈願して大絵馬を奉納し,前橋藩主酒井氏も絵馬を奉納している。毎年3月と12月の初辰の日に,三夜沢の赤城神社との間に神輿の往復をする神幸祭が行われる。宝物に県重文で享徳2年の再興を記す銘がある納曽利面がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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