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八幡宮
【はちまんぐう】


渋川市北原にある神社。旧郷社。祭神は誉田別命。社伝によると,建長年間に足利泰氏の次男で当地の領主渋川義顕が館を造営するにあたり,鎌倉の鶴岡八幡宮を分祀して創建し,武門の繁栄と住民の安寧とを祈願したという。戦国期に白井城主は八幡宮を城の裏鬼門除けとして崇拝し,社殿を修築し参道に杉並木をつくったという。その他,岩櫃城の大戸心楽斎や武田信玄も篤く崇拝した。天文年間に入沢氏が渋川の入沢に入り篤く崇拝し,慶長7年に入沢新左衛門は社殿を新築した。昭和4年郷社に列格。その功績をたたえる建立碑が本殿東側に建つ。3間社流造りの本殿は桃山風の様式で江戸初期の建造物と推定され,県重文。境内に馬場があり春祭りには草競馬も行われた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046652