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八幡宮
【はちまんぐう】


高崎市八幡町にある神社。旧郷社。祭神は誉田別尊・息長足姫命・王依姫命。旧中山道から参道が続き,その正面の高台にある。創建は天徳元年に京都石清水八幡宮を勧請したもので,一国一社の八幡宮として代々源氏の崇敬深く,源頼義・義家が奥州平定の折に当社に祈願し,社殿を改築した。義家は着用の甲冑を奉納,源頼朝は鎌倉に幕府を開くと神田100町歩を寄進し,全社殿を改築したと伝える。慶安元年に八幡村内で社領100石の朱印状を受ける(寛文朱印留)。神仏混淆の時代は別当神徳寺をはじめ,社僧・神主・社家は24家あり,毎年75回の神事を営む。明治5年郷社に列格。社殿は権現造で宝暦7年創建800年に当たり10年をかけて新築され,末社に稲荷社など4社あり,稲荷社は地主稲荷といわれ古社である。神仏混淆時代の建物も現存し,本地仏を祀った堂は養蚕神社となり,他に仁王門・鐘楼・拝殿内の護摩堂がある。太々神楽は能型式のもので創建当時から伝承されてきたが一時中絶し,宝暦7年に復活,現在に続いている。奉納された算額が3面あり,県重文,特に文化7年奉納のものは関東で最古のものといわれる。義家奉納と伝えられる甲冑は市重文。境内に神主矢口一彡建立,田川鳳朗書の芭蕉句碑がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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