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榛名神社
【はるなじんじゃ】


沼田市榛名町にある神社。旧県社。祭神は埴山姫命・倭建命・菅原道真・建御名方命。創建年代は未詳。正応3年に檀那23名が浄財を寄せた梵鐘に「利根荘内臼根郷春日権現」と見える(鎌遺17300)。また「上野国神名帳」(総社神社蔵/県史資料編6)に従二位碓根明神とあるのがこの社であろう。沼田地方で最も早くから開拓された地域は現在の榛名町付近で,沼田台地の湧水を利用して集落が形成された。この所に菅原道真を祀る碓根明神があり,沼田城主沼田顕泰の妻が箕輪の長野氏の出であるので,その産土神である榛名山神の埴山姫命を勧請し合祀して榛名神社とした。また沼田城築城に際し享禄3年ごろに城地予定地に倭建命を祀る宝高大明神があったが,これを合祀した。沼田氏・真田氏・本多氏・土岐氏と代々の沼田城主が崇拝し,桃山風を残す本殿は元和元年に真田信幸が,木鳥居は本多長矩が寄進している。また沼田の総鎮守として崇拝されてきた。明治6年郷社に列し,同41年に建御名方命を祭神とする諏訪神社を合祀した。昭和3年県社に列格。例祭には神楽が奉納され,境内に「めめよしさま」という線彫りの石の面があり,これを手でこすると美人になれるという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046711