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半田
【はんだ】


旧国名:上野

利根川上流域,同川支流午王川流域に位置する。地名は,田が続いた端の畔の意により,のちに畔を田と半に分けて半田とした(郡村誌)。また,粘土のような土のある田から埴田と称し,のちに転化して半田となったという説もある(地名のはなし)。地内から石器・土器・直刀,南北朝期の雲板などが出土し,古墳もある。平安末期は比企藤太郎の居城で,戦国期は白井城(長尾氏)の砦。武田軍による白井城落城後は半田筑後守の居城になり,竜伝寺や熊野三社を近くに創建したという。なお,戦国期の永禄年間と推定される年未詳3月9日の新井刑部少輔宛武田信玄感状(新井文書/群馬県古城塁址の研究補遺上)に「羽田突落之条戦功無比類次第候」と見え,永禄6年の武田信玄の和田城攻めに際して新井刑部少輔が当地において戦功をあげたことを賞し,また天正4年11月20日の武田家定書(岡本文書/県史資料編7)には「一,拾八俵七升四合 羽田之内」と見え,大井小右兵衛尉(満安)に当地などが宛行われているが,この羽田が当地にあたるとも考えられるが未詳。
半田村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
半田(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046715