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富士浅間神社
【ふじせんげんじんじゃ】


利根郡水上町谷川にある神社。祭神は木花開耶姫命・大山祇命ほか5柱。谷川郷富士浅間大菩薩縁起によると康暦2年に富士浅間大菩薩が村人を救うために現われたので,谷川岳山頂の祠(奥宮)に祀り麓に社を建てたという。谷川岳は古くから山岳信仰の対象となり,登山口の谷川村には温泉が湧き,行者の宿泊所となったので,祈祷所として浅間神社が祀られたのであろう。天正17年に富永又七郎は社領を寄進し,沼田城主真田氏も代々社領を寄進している。特に真田伊賀守は万治元年に社殿を造建した。代官時代になっても先例により社領は免税とされた。万延元年に神祇官から正一位浅間大神の神印と額を賜った。古くは谷川岳一ノ倉の岩室に8面の懸仏があったというが,今は永禄8年作の銅製虚空蔵菩薩座像が浮彫りになっているものと,十一面観音立像が刻まれているものと2面がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7046879