三国山
【みくにやま】

県北部,利根郡新治(にいはる)村と新潟県南魚沼郡湯沢町にまたがる山。標高1,636.4m。三国山脈谷川連峰の一部で,三国峠(1,244m)の北約1kmに位置する。基盤は第三紀中新世の赤谷黒色頁岩層と蛇紋岩からなり,石英閃緑岩質の深成岩が貫入している。山体は急峻であるが,山頂部は幅約100m・東西約600mの平坦地になっている。標高1,400m付近まではブナ・ミズナラなどの落葉広葉樹林で覆われている。標高1,400m以上になると,オオバクロモジ・ミヤマナラの低木林と砂礫地が卓越してくる。山頂付近にはチシマザサやニッコウキスゲの群落もある。登山口は三国峠にあり,清水峠までの谷川連峰縦走コースが設けられている。縦走コースからの眺望は群馬・新潟両県側ともよく,お花畑が分布しているため,利用する登山者は多い。

![]() | KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7047055 |