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妙義県立公園
【みょうぎけんりつこうえん】


県西部,甘楽(かんら)郡下仁田町にある県立公園。昭和29年8月1日榛名・赤城に次いで3番目の県立公園として指定。面積は32・1haで,区域は妙義荒船佐久高原国定公園と重複している。公園区域は金洞山(1,104m)の南麓に広がり,第一から第四までの石門や大砲岩・日暮岩などの奇岩・怪石が多く分布している。この区域は以前民有地で,所有者柴垣はるが県に寄付したもので,柴垣はるの顕彰レリーフは,現在,石門に残されている。区域内の植生はカエデ類を中心とした落葉広葉樹林で覆われているため,奇岩の岩峰に映える紅葉の景観はすばらしい。訪れる観光客は新緑と紅葉のシーズンにピークを迎える。金洞山の中腹には,妙義神社(甘楽郡妙義町)まで首都圏自然歩道「さくらの里と石門のみち」が通じ,身近なハイキングコースになっている。このコースからの赤城山や榛名山,および関東平野の眺望は雄大である。国道254号から碓氷(うすい)郡松井田町に通じる妙義有料道路紅葉ラインが主要な観光道路であったが,現在では一般県道妙義紅葉ラインになった。自動車全盛時代の身近な観光地であるとともに,県民の野外レクリエーション地域の1つになっている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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