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棟高
【むなたか】


旧国名:上野

榛名(はるな)山南東麓,染谷川右岸に位置し,中央を南北に天王川が貫流する。地名の由来は明らかでないが,鎮守の胸形社によるものと思われる。北半分の地域は中世頃から観音寺と呼ばれ,観音寺字下寝窪に円墳8基がある(上毛古墳綜覧)。字八幡街道に永保年間頃源義家が奥羽鎮定の際祈願したと伝えられ,通称八幡様と呼ばれる胸形神社があり,「上野神名帳」群馬西郡の従四位胸形明神と推定されている。正和元年深秀開基の如意山大乗寺は真言宗豊山派八幡大聖護国寺末で,寺宝に天正3年6月22日の北条氏邦の禁制や農耕絵図屏風がある。観音寺は文明12年と推定される年未詳11月28日の太田道灌状(松平文庫本/県史資料編7)に見える観音寺で,創建は不明だが,付近で元弘3年銘の板碑や五輪塔・宝篋印塔などが出土している(堤ケ岡村誌)。
むな高(中世)】 戦国期に見える地名。
棟高村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
棟高(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047175