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山名
【やまな】


旧国名:上野

碓氷(うすい)川の右岸に連なる岩野谷丘陵南東末端の裾部,北を烏川,南を鏑(かぶら)川に挟まれた地に立地。東部は平坦,西部は丘陵部。地内には計72基の古墳が存在し(上毛古墳綜覧),なかでも八幡村1号墳(山上古墳)は国特別史跡山上碑を墓碑銘とする,被葬者のわかる本邦唯一の古墳とされる(辛巳年=681年放光寺の長利僧が母のために築造したとするのが定説),また字伊勢塚には古墳後期の小古墳24基が群集する伊勢塚古墳群がある。地内には山上碑と並んで上野三碑と称せられる金井沢碑がある。字山神谷には「でえせえじ」と俗称される地域があり,瓦当・布目瓦が出土している。ここは山上碑および山上古墳からも近く,古寺院跡と推定されるところである(日本考古学年報)。文治年間新田(山名)伊豆守義範築城と伝える山ノ上城(山名城)跡,永禄年間武田信玄築城の根小屋城跡がある。
山字郷(古代)】 平安期に見える郷名。
山名郷(中世)】 鎌倉期~室町期に見える郷名。
山名村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
山名(近代)】 明治22年~昭和31年の八幡村の大字名。
山名町(近代)】 昭和31年~現在の高崎市の町名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047311