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横室
【よこむろ】


旧国名:上野

赤城山南西の裾野部に位置する。地内中央部の断崖にアイヌの穴居跡があったとされ,地名は,この穴居跡に起因するともいわれる。付近には石斧や土器の破片などが散在するともいう。石器は打製から磨製に及び,土器は縄文式から弥生式まで出土する。各所から発掘された住居跡や古墳なども数か所ある。正治元年大友五位之少将源清風軒の書によれば,大友皇子が都から逃れ,総社に落在したが,再び身辺の危険を感じ,当地の横穴に居を定めたともいわれる(富士見村誌)。なお,地内の庄司原に比定される塩売原については,文明12年と推定される年未詳11月28日の太田道灌状(長崎県島原市教育委員会所蔵松平文庫本/県史資料編7)に「十月二日,道灌荒巻え上并引田辺陣場等見廻……兼日覚悟候之間,塩売原へ打上引田切所お当前陣取」とあり,文明9年10月2日,太田道灌は荒巻(現前橋市荒牧付近)に陣をしき,足利成氏方の長尾景春らが攻め寄せると,当地の塩売原に打ちあがり,引田の切所を前に陣をとったという。
横室村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
横室(近代)】 明治22年~現在の富士見村の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047363