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吉岡神社
【よしおかじんじゃ】


吾妻(あがつま)郡吾妻町本宿にある神社。祭神は大穴牟遅命・少彦名命・伊邪那美命ほか32柱。社伝によると和銅元年に田口益人が創建し,天平勝宝元年に上野介となり宮殿を再建したという。永承6年に源頼義が陸奥征討のときに参詣し,建久4年には源頼朝が浅間三原狩りの折にこの地を通り,美しき岡,よし岡とほめたことから美岡と呼ぶようになり,のち吉岡と改められたという。神仏習合時代の本地仏は薬師如来で,源頼朝が奉納したと伝える鎌倉末期の薬師如来の木彫立像は町文化財。このため地元の人は当社をお薬師さんと呼ぶ。南北朝の動乱期には荒廃し,野火のため焼失したが,永禄6年に武田信玄は田地を寄進し再興を図り,さらに天正7年には地元の加辺半左衛門が一族の寄付により社殿を再建したという。例祭は4月8日と11月8日で太々神楽が奉納される。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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