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頼政神社
【よりまさじんじゃ】


高崎市宮元町にある神社。祭神は源三位頼政。元禄8年,松平(大河内)右京大夫輝貞が高崎城主となり,大河内氏の始祖頼政を祭神として宮元町石上寺境内に社を造営して祀った。宝永7年,越後国村上へ転封になり,御神体は江戸霊雲寺へ遷座する。享保2年再び高崎城主となり,社を宮元町大染寺境内の南端,烏川の崖上に造営し,御霊を迎えて大染寺を別当寺とした。境内末社は4社で,その1社の浅間社は城内三の丸にあったもの。社宝に市重文の稲妻の鎧,兵庫鎖の白銀造太刀拵,諸大家連歌帖,丁丑筆話がある。諸大家連歌帖は南北朝期から江戸期元禄に及ぶ連歌の原懐紙を貼付した学術的に貴重なもの,丁丑筆話は大河内輝声が中国人と筆談をした記録である。記録によると社宝として徳川家康筆1紙,同掛物2,頼政筆文書1幅が記されている。祭礼は正月25・26日,5月25・26日,9月26日に盛大に行われ,獅子舞・御輿・飾屋台などを出し,神事の流鏑馬もあったが,9月の祭礼は城内三の丸で行い,武士のみで執行するならわしであった。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047390