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若伊香保神社
【わかいかほじんじゃ】


渋川市有馬にある神社。祭神は大名牟遅命・建御名方命・少彦名命。貞元2年に創建されたと伝える。貞観5年10月7日に正六位上から従五位下を賜わり,その後元慶3年閏10月4日に従五位上,翌年10月14日に正五位上と昇進している(三代実録)。伊香保神社はもと若伊香保神社の鎮座地渋川市有馬にあったが,国司の待遇が厚く,国府近くの吉岡町大久保(現三宮神社)の地に移った後に,その旧社地に若伊香保としてその神を祀ったものと考えられる。「上野国神名帳」(総社神社蔵/県史資料編6)には群馬郡東郡に従四位若伊賀保明神と見える。赤木文庫本「神道集」の上野国九ケ所大明神事には,五宮若伊香保大明神とし,本地は千手観音という。はじめ上有馬にあったというが,享禄元年に午王沢の洪水により有馬城之山の中腹の現在地に再建された。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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