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【わらび】


旧国名:上野

鏑(かぶら)川支流星川下流左岸に位置し,字一ノ坂・字若林を流れる渓流はすべて南流して星川に入る。遺跡は坂口に接する傾斜地字城源寺・原・松山・稲荷前一帯に,縄文中期および古墳時代の土師器の包蔵地がある。字一ノ坂公会堂の隣の墓地に,阿弥陀三尊来迎板碑のほか11枚の板碑,断片19枚がある。延文年間および応永年間の年紀を有する宝篋印塔4基がみられ,当時の仏教の盛行がうかがえる。蕨城が西南の丘上にあり,鏑川を北に越え星川の谷を1.5kmほど進んだ通称城山に城跡があり城麓を根古屋という。南北約270m・東西約80mの間に整然とした遺構をとどめている。中央が本丸,東南面に腰曲輪,他の三方は堀をめぐらしている。南曲輪・帯曲輪・北曲輪なども明瞭で,星川とその支流に囲まれた西北~東南約230m・幅約100mの場所が下曲輪(根小屋)である(群馬県古城塁址の研究下)。
蕨村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
蕨(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047445