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愛宕神社
【あたごじんじゃ】


入間(いるま)市扇町屋(おうぎまちや)に鎮座。祭神,天照大神・別雷(わかいかずち)命・新田義興公。はじめ天照大神を祭祀していたが,正平13年10月,新田義興公の霊を合祀したという。新田義興は,足利基氏と矢口渡しで戦い敗れたが,その後迅雷しばしば足利氏の陣営を焼き民家に及び,また疫病が大流行したので,里人は義興公の霊の祟りであると恐れ,社をたてこれを祀った。また,のち弘和・至徳の頃に大火災がたび重なり,嘉慶2年の大火で村のすべての家を焼くに及んで,里人が協議して同3年火防鎮護のため山城国上加茂の別雷命の分霊を勧請し,相殿に合祀した。天文13年神主守屋伊豆守は京都に参朝し,社号を新田大明神と号したが,慶安2年徳川家光より社領8石を寄進された時,その朱印に愛宕大権現と記して,新田大明神の号を禁じたという。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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