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出雲伊波比神社
【いずもいわいじんじゃ】


入間(いるま)郡毛呂山(もろやま)町前久保に鎮座。祭神,大名牟遅(おおなむち)命・天穂日(あめのほひ)命ほか18柱。当社は景行天皇の43年8月,日本武尊が東国の蝦夷征定の帰途,立ち寄り,蝦夷平定の目的達成を喜び天皇から賜った比々羅木(ひいらぎ)の鉾を納め社宝とし,侍臣武日命に命じて創立したと伝えられる。成務天皇の時,出雲臣で无邪志(むさし)国造に任ぜられた兄多毛比(えたもひ)命は特に厚く崇敬し,以後歴代の天皇の崇敬厚く祈願所とされていた。「延喜式神名帳」に載る旧入間郡五座の1座に数えられた。平安期の永承年間源頼義が奥州攻めの戦勝祈願をし,康平6年そのお礼に流鏑馬を奉納したと伝えられる。建久年間源頼朝は檜皮葺に造営し神領を寄付し,畠山重忠も太刀・産衣の甲を寄進したと伝える。大永7年6月社殿炎上したので翌年の享禄元年,毛呂三河守顕繁が再建した。その後も北条氏政・徳川家光その他の修復が加えられている。本殿は国重要文化財である。また,当社のやぶさめは県無形民俗文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047764