100辞書・辞典一括検索

JLogos

16

今城青坂稲実池上神社
【いまきあおさかいなみいけがみじんじゃ】


児玉郡上里(かみさと)町忍保(おしぼ)に鎮座。祭神,伊吹戸主(いぶきどぬし)命・豊受姫(とようけひめ)命。和銅4年の創立と伝えられ,賀美(かみ)郡式内社四座(小社)の1座と伝え,忍保荘の総社である。古くから朝廷をはじめ武将の祈願は数知れず,文永年中斎藤盛光が,ついで元弘3年新田義貞が,社殿を造営し城の守護神としたと伝えられる。その後天正10年兵火で焼失したので,川窪与左衛門信俊が社殿を改築し,神田若干を寄進した。元禄7年の大洪水に社殿を流失したが,本殿だけをかろうじて水中から引きあげ,地盤を高く築いて修繕を加え鎮座させた。しかし元禄11年武田越前守信貞(川窪信俊の孫)が丹後国に転領となってから退廃の一途をたどり,寺僧の管理するところとなり,社号も稲荷神社と称したりした。その後かつての社名にもどり,嘉永年間に至り,地頭から献供料として神田の寄進があり,ようやく社運を盛り返した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047843