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梅宮神社
【うめみやじんじゃ】


狭山(さやま)市上奥富に鎮座。祭神,瓊々杵(ににぎ)尊・木花咲耶(このはなさくや)姫ほか2柱。平安期の承和5年1月11日,橘氏の氏神である京都の梅津本郷葛野川村の梅宮神社を分祀したのに始まるという。梅宮神社は全国で2社だけといわれる。嵯峨天皇の檀林皇后は子宝に恵まれず,天地の神に祈願したところ,懐妊され,京都の梅宮神社へ安産を祈り,床下の砂を持ち帰って,ふとんの下に敷いたところ,安らかに仁明天皇が生まれたので,その後梅宮神社は安産の神として信仰されるに至ったという。一説には,安産だったので京都郊外の梅里に十一面観音像2体を納めて梅宮神社を建立し,仁明天皇の守護神としたのだともいわれ,その後神体の1体を上奥富神社に移したものといわれている。この神社で毎年2月11日行われる古式ゆかしい甘酒祭りは頭屋形態の祭として,県無形民俗文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7047974