大蔵
【おおくら】

旧国名:武蔵

大倉とも書く。県中央部，都幾(とき)川右岸の低地・河岸段丘・岩殿丘陵に位置する。地名は，都幾川の谷・台地・涯・岩のいずれからか起こったものという（地名誌）。地内には古墳期の集落跡大東遺跡，平安期の源義賢（木曽義仲の父）の居館跡大蔵館跡（県文化財），義賢墓の五輪塔（県史跡），中尊台座に宝治３年小代(しようだい)（東松山市正代）において造立した旨の銘文のある向徳寺の銅造阿弥陀如来および両脇侍立像（国重文），正応６年在銘のものを最古とする時宗板碑など約20基の向徳寺板碑群（町文化財）がある。
【大倉(古代)】　平安末期から見える地名。
【大蔵村(近世)】　江戸期～明治22年の村名。
【大蔵(近代)】　明治22年～現在の大字名。

KADOKAWA 「角川日本地名大辞典」 JLogosID : 7048077