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奥武蔵自然公園
【おくむさししぜんこうえん】


秩父(ちちぶ)山地東縁の外秩父(そとちちぶ)山地の南部とそれに続く丘陵地にある県立自然公園。飯能(はんのう)市・入間(いるま)市・入間郡名栗(なぐり)村・日高市にまたがる。面積2万1,839ha。昭和26年3月9日指定。公園の中心は正丸(しようまる)峠から伊豆ケ岳にかけての一帯で,正丸峠はガーデンハウスなどの宿泊,休憩施設もあり,伊豆ケ岳や刈場坂(かりばざか)峠などへの数多くのハイキングコースの起点となっている。これらの山頂や峠からの展望は雄大で,武甲(ぶこう)山や奥武蔵の山々や関東平野を一望することができ,正丸峠を通る国道299号や外秩父山稜を走る奥武蔵グリーンラインは快適な山岳ドライブコースである。飯能市の天覧山から高麗(こま)郷を経て鎌北(かまきた)湖に通じる奥武蔵自然歩道は,変化に富んだ自然を満喫でき,高麗郷では巾着田(きんちやくだ)や高麗神社・聖天院も見ることができ,多くの人に親しまれている。そのほか,顔振(こうぶり)峠・子の権現・高山不動などを結ぶハイキングコースも人気があり,奥武蔵の山々を刻む入間川・高麗川の渓谷も新緑・紅葉の頃は美しい。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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