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春日神社
【かすがじんじゃ】


入間(いるま)郡越生(おごせ)町西和田に鎮座。古くは内裏明神と称した。祭神,武甕槌(たけみかづち)命・斎主命ほか14柱。古くは現在地の西方,内裏山獅子岩の北にあったのを,延暦20年坂上田村麻呂が,蝦夷征定の折に戦勝を祈願し,今の地に遷座して宮殿を造築したと伝える。また,竜穏寺7世良筠が天文12年に書いた縁起によると,昔,藤原季綱が越生に流され,ある日阿諏訪の山に狩に行ったところ,藤原氏の氏神である春日明神が秩父の高い山に現れて光を放った。季綱は非常に喜んで明神を2か所に分祀したが,その1つが内裡明神と名づけたこの春日明神であるという。しかし「新編武蔵」はこれを否定している。慶安2年徳川家光から社領5石の寄進があり,元禄4年春日大神と改称し,越生町16か所の総鎮守と定められた。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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