100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

上之村神社
【かみのむらじんじゃ】


熊谷(くまがや)市上之に鎮座。古くは久伊豆明神と称し,明治2年現在の社名に改めた。祭神,事代主(ことしろぬし)命。いつの頃か伊豆国三島神社から大山祇神を,出雲国杵築(きづき)の神社から大己貴(おおなむち)神を勧請したのに始まるといわれるが,「新編武蔵」ではこれを疑い,騎西(きさい)の久伊豆(ひさいず)大社(現玉敷神社)より勧請したのであろうといっている。応永年間忍(おし)城主成田左京亮家時が,当社を厚く崇敬し社殿を再建し,以来神田を寄進したことが記録に残っている。のち忍城主成田下総守長泰が永禄元年に摂社雷電社の扉を奉納,今でも社務所に保存されている(県文化財)。古くから上之の雷電さまとよばれて,水乞い・雷除けの神として多くの信者を集めている。上之村神社本殿・雷電神社本殿は県文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7048671