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鬼鎮神社
【きじんじんじゃ】


比企(ひき)郡嵐山(らんざん)町川島に鎮座。祭神,衝立船戸(つきたつくなど)神ほか2柱。創立は寿永元年畠山重忠が菅谷(すがや)館を築造したときに,城門大手の艮(うしとら)(東北)の方角に厄除け守護神として祀ったものと伝えられ,古くは鬼神社とよばれた。第2次大戦中,武運長久を祈る軍人や家族の参拝でたいへんな賑わいをみせ,念願がかなった人の奉納した金棒が今でもたくさん残っている。節分の豆まきに「福は内,鬼は内,悪魔そと」という。これは鬼を祀る神社であるところから大正11年以後このように変えたといわれるが,節分には近郷近在から集まる人々でごった返す。また,金棒を持った赤鬼・青鬼の絵馬や福升も売られ,かなり遠方の農家の軒先でもこの絵馬を見かける。社殿は嘉永5年の再建で,萱葺屋根のため,神社というよりお堂のように見える。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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