100辞書・辞典一括検索

JLogos

17

熊野社
【くまのしゃ】


入間(いるま)市下藤沢に鎮座。現熊野神社。祭神,伊邪那岐尊・伊邪那美尊・須佐之男尊ほか2柱。社伝によれば,景行天皇の時,日本武尊が東夷を征定した時,武蔵野で水が乏しく井戸を掘らせたが水を得られなかった。時に神が現れて笛鼓で尊を清水に導き,諸軍を救った。尊がその瑞祥に感じて,この地に大神を祀らせたのが当社の創立だと伝える。その後元弘3年新田義貞が鎌倉攻めの時,当社地を卜して本陣とし,戦勝を祈願したが,凱旋の後再興したという。天正19年徳川家康が朱印8石を寄進し,寛永3年現在地に遷座した。10月9日の例祭には,藤沢の獅子舞が奉納されている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7049117