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高麗神社
【こまじんじゃ】


日高市新堀に鎮座。祭神,高麗王若光(じやつこう)・猿田彦命・武内宿禰。天武天皇の時,朝鮮半島の戦乱を避けて一族とともに日本に渡来してきた高麗王若光は,文武天皇の時従五位下に叙せられ,次いで大宝3年に王姓を賜った。霊亀2年駿河・甲斐(かい)・相模・上総(かずさ)・下総(しもうさ)・常陸・下野(しもつけ)の7か国に居住していた高麗人1,799人を武蔵国に移して高麗郡を置いたが,それを統率したのがこの高麗王若光であると伝える。若光は郡中の繁栄を祈るため日頃崇敬していた猿田彦命を祭祀して1社を創立し,武内宿禰を配社して白鬚明神として崇敬した。天平2年若光が亡くなった時,家臣は霊廟を建て,高麗明神として崇め,やがて白鬚明神に合祀して高麗大明神と改称し,高麗郡の総鎮守となった。古くから出世開運の神として参詣者が多い。社宝として,鍍金鳩榊彫文長覆輪太刀1口と,大般若波羅蜜多経456帳を蔵している。いずれも国重要文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7049331