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上武自然公園
【じょうぶしぜんこうえん】


本県北西部の神流(かんな)川右岸にある県立自然公園。昭和29年3月9日指定。面積7,862ha(うち特別地域858ha)。児玉郡児玉町・神川(かみかわ)町・神泉(かみいずみ)村,秩父(ちちぶ)郡皆野(みなの)町・吉田町にまたがる。公園の最高峰城峯山は,平将門にまつわる伝説や名所があり,山頂からの展望も素晴しく,ハイキングコースとして親しまれている。北山麓の神流川には下久保ダムと人造湖神流湖があり,その下流には,長瀞(ながとろ)系結晶片岩を浸食した名勝天然記念物三波石峡があり,巨岩名石が河床に散在し,新緑,紅葉に映え美しい。そのほか,神川町の武蔵国二の宮金鑽神社には国指定重要文化財多宝塔や,天然記念物鏡岩,植生学上貴重なシラカシ群落があり,児玉町には,国史跡である江戸期の国学者塙保己一の生家があり,近くに文献・遺品を展示した塙保己一記念館がある。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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