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城峯神社
【じょうみねじんじゃ】


児玉郡神泉(かみいずみ)村矢納に鎮座。祭神,大山祇命・日本武尊。景行天皇の41年,日本武尊東征のおり,この山の非凡なのを見て登り,自ら山嶺に矢を納めて大山祇命を祭り,はるか大和国の畝傍(うねび)山にある神武天皇陵を拝して賊徒平定を奉告したという。尊が矢を納めたので矢奈布(やなふ)と呼び,のち矢納に改めたといわれる。また尊は高峯の頂に祭のにわ(霊畤(れいし))を設け加美屋満と名付けたが,これが現在の矢納字神山であるという。承平2年平将門の弟が当山に矢納城を築いて反旗をひるがえした時,藤原秀郷は勅命を奉じて討伐に向かい,賊徒平定を祈願し,乱が治まって後,厚く祭祀を行い,「城峯」の社号を付し,山頂に城峯奥宮を創立した。社殿は2度の焼失にあい,現在のものは正保2年の再建である。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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