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高城神社
【たかぎじんじゃ】


熊谷(くまがや)市宮町に鎮座。別称明神様。祭神,高皇産霊(たかみむすび)命。崇神天皇の頃の創建といわれ,「延喜式神名帳」にある旧大里郡一座(小社)の高城神社は当社であろうという。社名は祭神の高皇産霊命の別名を高木神または高城神とも称したのに由来する。古くは熊谷次郎直実の氏神といわれる。天正18年忍(おし)城(行田(ぎようだ)市)が石田三成らに攻められた時,この熊谷郷も兵火にかかり社殿を焼失,社地の北方屋敷に小さく祀ってあった。寛永16年忍城主阿部豊後守忠秋が当社を厚く崇敬し社殿の再興を図り,次いで寛文11年忠秋の子阿部播磨守正能が上棟し,現在の拝殿・本殿も当時の面影を残している。明治維新以前は本地仏として愛染明王を祀っていたため広く紺屋業者の信仰を集め,遠く京都・江戸の紺屋職人講中による奉納も多く,また縁結びの神としても知られている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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