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高柳
【たかやなぎ】


旧国名:武蔵

県北西部に位置する。南と西側は山地,東は小山川(身馴(みなれ)川)が流れる。北には長沖から続く高柳古墳群があり,古くから集落があった地であることが知られる。地内に寛文元年から上野(こうずけ)・下野(しもつけ)・越後国の幕府代官として活躍した岡登景能生地(県文化財)がある。天正5年と推定される丑10月9日の北条氏邦知行宛行状(武文)に「吉橋和泉守,和泉弟高柳因幡守」と見え,吉橋氏は永禄・元亀年間頃,小田原北条氏に属して戦功があった人物で,弟の高柳因幡守も高柳村に居住して在名を名乗ったものと「新編武蔵」は推測している。当地の長泉寺には永禄12年11月19日の武田氏高札があり,寺中乱妨狼藉を禁じているから,当時は武田氏に属したと見られる。その後小田原北条氏に属したことは,同寺の午8月10日北条氏邦印判状からわかる(武文)。長泉寺は上杉定顕の開基という。
高柳村(近世)】 江戸期~明治22年の村名。
高柳(近代)】 明治22年~現在の大字名。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050268