100辞書・辞典一括検索

JLogos

6

高負彦根神社
【たけふひこねじんじゃ】


比企(ひき)郡吉見町田甲に鎮座。祭神,味鉏高彦根(あじすきたかひこね)尊・大己貴(おおなむち)尊。和銅3年の創建と伝えられ,「延喜式神名帳」の旧横見郡三座(小社)のうちの高負比古神社であるといわれている。中世玉鉾氷川明神と称していたのは,本殿の後の岩山が,足をふみならすと鼓のように響くところから玉鉾石(ポンポン山)といったからで,氷川神社を勧請合祀していたのであろう。のち今の社名に改めた。一時衰退したが,天明3年に再興した。昔,この地に獅子舞の行事があり,毎年陰暦6月に悪疫退散のため獅子頭をかぶって戸ごとに訪問していたが,ある年非常な勢いで悪病が流行し衰えなかったので,村人は産土神のとがめではないかと恐れ,境内に獅子頭を埋めてその上にヒイラギを植え獅子封じをした。現在県天然記念物の大ヒイラギがそれであると伝えている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050302