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秩父神社
【ちちぶじんじゃ】


秩父(ちちぶ)市番場町に鎮座。妙見様の名でも知られている。祭神,知知夫彦命・八意思兼(やごころおもいかね)命。旧国幣小社。この神社は,知々夫(ちちぶ)国造知々夫彦命が崇神天皇の時,その先祖の八意思兼命を祀ったのがはじめといわれ,「延喜式神名帳」記載のものと伝えられる。平安中期以降神仏習合の妙見信仰が入り,妙見様ともよばれている。天慶年中村岡五郎良文が平将門と合戦した時不思議なことがあったので,土地の古老に聞いたところ,上野(こうずけ)国花園村の妙見菩薩を教えられた。その後良文は秩父へ移住した時,かの花園村妙見を当地へ勧請したと伝えられる。その後当社は落雷や兵火にあって焼失,現在のものは,天正19年徳川家康の社領7石の寄進により翌年建造,天和2年再建されたもので,神輿とともに県の文化財である。また毎年12月3日の例大祭(秩父夜祭,国重要民俗文化財)の山車は,京都祇園祭・飛騨高山祭とともに日本三大山車祭の1つとよばれる。この秩父屋台6基は国重要民俗文化財であり,境内の柞(ははそ)の森のブッポウソウは県の天然記念物,御田植神事は県無形民俗文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050394