100辞書・辞典一括検索

JLogos

10

島護産泰神社
【とうごさんたいじんじゃ】


大里郡岡部町岡に鎮座。祭神,瓊々杵(ににぎ)尊・木花咲耶姫(このはなさくやひめ)命。景行天皇の御代,日本武尊東国平定の後の祈願所と伝えられる。この地は昔広々とした荒野だったが,当社の霊験によって開拓したもので,天明3年浅間山が大噴火し利根(とね)川が氾濫したいわゆる天明の大飢饉のときも,この地方は当社の霊験によって,災害から免れたといわれる。社名の島護は,当社の東北は4瀬8島に分かれた低地で,住民は常に水害の苦難を憂えたため,諸島の守護神として当社を信仰したものである。当社は旧榛沢(はんざわ)郡の総鎮守であり,氏子はその加護により難産を知らず,安産を祈る信者の参詣が跡を絶たない。信者は底の抜けたひしゃくを奉納する。嘉永6年先例により郡内各町村から寄付を募集し,万延元年に拝殿などを再建した。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050546