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東照宮
【とうしょうぐう】


川越(かわごえ)市小仙波町に鎮座。喜多院の隣にある。徳川家康の死後,その遺霊を久能山(静岡県)から日光に移葬する際,元和3年3月,川越喜多院に4日間とどめ供養したので,天海僧正は寛永10年この地に仙波東照宮を創建した。寛永15年,川越の大火のため喜多院とともに延焼したので,徳川家光が川越城主堀田加賀守正盛を造営奉行として2年がかりで完成したのが,現在の建物である。建立以後喜多院の境内に鎮座して幕府の保護を受け維持されてきたが,明治以後は神仏分離令もあり,わずかな信徒の手で保存され,破損もひどかった。昭和34年台風のため本殿・瑞垣・唐門等が倒木による破損を受けたが,同35・36年に3,000万円を費して解体修理を施し,創建当時の豪華な姿に復原した。本殿・唐門・瑞垣・拝殿・幣殿・石鳥居・随身門が国重要文化財,狩野探幽筆十二枚鷹絵額は県文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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