100辞書・辞典一括検索

JLogos

9

長瀞玉淀自然公園
【ながとろたまよどしぜんこうえん】


外秩父(そとちちぶ)山地北部と荒川沿いの長瀞・玉淀地区を中心とする県立自然公園。秩父市,秩父郡長瀞町・皆野(みなの)町・東秩父村,大里郡寄居(よりい)町,比企(ひき)郡小川町にまたがり,面積1万4,754ha(うち特別地域2,066ha)。昭和26年3月9日指定。この公園の魅力は長瀞と玉淀に代表される荒川の渓谷美と外秩父山地の山稜からの展望である。長瀞は「地球の窓」ともいわれ,長瀞系の結晶片岩の露出する広大な岩畳(岩石段丘),対岸の秩父赤壁など,地質学的に貴重なものが多く,国指定名勝天然記念物となっている。近くに秩父自然科学博物館や信仰の山として知られる宝登(ほど)山がある。玉淀は荒川最後の渓谷で,中心は国史跡鉢形(はちがた)城跡とその城跡下の河原で,近くに景勝地象ケ鼻や玉淀ダムがある。外秩父山地の定峰(さだみね)高原はハイキングの好適地で,峠から山頂へ,高原牧場へと展望のよいコースが縦横に走り,四季を通じて親しまれている。蓑(みの)山は国民休養地に指定され,関東の吉野山とよばれる桜の名所として知られている。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7050807