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楡山神社
【にれやまじんじゃ】


深谷(ふかや)市原郷に鎮座。祭神,伊邪奈美(いざなみ)命。創立年代は明らかでないが,古くから栄えた神社と思われ,延喜式内社の幡羅(はたら)郡四座のうちの1座と伝えられる。中世に至って幡羅太郎道宗が当社を厚く崇敬し,後年は成田家代々の祈願所となった。楡山の社名は,当社の境内にニレの古木が多いためにつけられたといわれる。当社の社号扁額は佐々木文山(佐文山)の筆で,「熊野三社大権現」と彫ってあり,中世,修験派の寺院が別当となり,熊野信仰の流行に伴って熊野社の社号を称してきたが,明治5年に郷社となった時に,社号をもとの楡山神社に改めた。扁額は信仰史上からも貴重なものであり,市の指定文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051090