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八幡神社
【はちまんじんじゃ】


児玉郡児玉町児玉に鎮座。祭神,誉田別(ほんだわけ)尊ほか2柱。平安期,八幡太郎義家が父に従い奥州攻めに行く途中,当地に斎塚を設け,山城国石清水(いわしみず)八幡宮を遙拝して戦勝を祈願した。康平6年帰陣の途中,再び立ち寄り,八幡宮を勧請して社殿を建立し,東石清水白鳩峰と称したのに始まるという。鎌倉期,児玉党の一族児玉時国,室町期当地の八幡山城主夏目定基をはじめとして代々の城主から神領の寄進があった。江戸期も柳生但馬守・戸田藤五郎,その他の地頭から神田が寄進されている。現在の社殿は享保7年の再建と伝えられる。当社には昔流鏑馬の儀式があったが,近年は神馬渡御式だけになった。またかつては例祭には八幡講角力とよぶ相撲興行があった。境内にある江戸期の高札場は市の文化財に指定されており,県内に現存している数少ないものの1つである。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
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