100辞書・辞典一括検索

JLogos

16

氷川神社
【ひかわじんじゃ】


川越(かわごえ)市宮下町に鎮座。祭神,素盞嗚(すさのお)尊・奇稲田媛(くしなだひめ)命ほか3柱。川越城下町の守護神として栄えた。欽明天皇の2年武蔵国一の宮氷川神社を分祀したものといわれる。のち太田道灌が川越城を築いて以来の守護神として尊崇厚く,累代の城主も川越の総鎮守として尊崇してきた。酒井忠利の社殿修造,柳沢保明の本殿造営などが伝えられるが,現在の社殿は天保13年川越城主松平斎典の造営になるもので,工費2,250両は川越庶民の拠出であることが古文書でしられる。檜皮葺の拝殿は昭和15年の改築である。当社には,代々の川越城主奉納の宝物が多く保存され,他にも川越城下町の歴史を知る上に貴重な資料も多い。本殿および境内の八坂神社殿は県文化財。




KADOKAWA
「角川日本地名大辞典」
JLogosID : 7051422